家族の一員である親を介護することは、感情的にも物理的にも深いつながりを築く特別な時間です。
しかし、その第一歩はどう踏み出すべきか迷うことも多いでしょう。
今回では、「介護の準備と資源の活用」というテーマに焦点を当て、書いていきたいと思います。
今後はテーマを深めて親子関係を深めながら最善のケアを提供する方法を探求する記事を発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
私自身実母の余命宣告から2年半介護をした経験があります。大学進学から一人暮らしをしたので25年遠距離だったので久しぶりに毎日会う濃い時間を過ごせました。
親の健康状態や生活の中での変化に敏感になることで、適切なサポートを適切な時期に提供できるようになります。
かつての私のように、遠距離で年に数回しか帰れない場合でも、日常的にどんなことを気にしていれば早めに気が付けるかが【適切な】時期に介入するポイントと思います。
もう一つの【適切な】サポートとは心地よい介護環境を築くには親自身の意見や希望を尊重すること。
せっかく親の為に・・と考えて介護環境を整えても不満を持たれて文句を言われては介護する子ども側もたまったものではありません。
とはいえ、親の意見を尊重するってどうすればいいのか?
そもそも、親の意見を知っていますか?
どんなことを、どんなタイミングで話しておけばいいのか?
在宅看護20年の私の経験をお伝えします。
地域のリソースを活用することも、介護の成功に欠かせません。地元の支援組織や施設は、知らないうちに驚くほど豊富なサービスを提供しています。これらを上手に活用することで、介護の負担を軽減し、親との時間をより意義深いものにすることができるでしょう。
この記事では、親子関係の大切さから始まり、介護の準備と資源活用に至るまで、具体的なアドバイスをご紹介します。親との特別な時間を最大限に活かし、愛情と理解をもってケアを提供する方法を共に探求していきましょう。
親の介護はいつからはじまる?
介護の必要性を見極める
介護介入の時期を正しく見極めることは、大切な第一歩です。
親の状態や日常生活での支障を注意深く観察しましょう。
体力の衰えや認知症の兆候、生活の自立が難しくなるなど、サインは様々です。
キーワードは「昔と比べて」
家族しか知らない「昔」
どのくらいの前の事か?
どのくらい違和感を感じるか?
そんな、曖昧な基準がサインになるの?とお思いの方もいるかもしれませんが、専門職は目に見えた時期や数字でわかるデーターがでないと【基準】との違いはわかりません。
そして、人は全員【基準】通りの人間だとは私は思えないのです。
それぞれ、個性があって、個人差がある。それが当たり前だしその個人差の変化を大事にして行きたい。
だからこそ、家族が感じる「少し変だなぁ」を感じたらまず専門職に相談をしてみてください。
- 昔と比べて体重が落ちていますか?
- 昔と比べて物が周りに散らかっていませんか
- 昔と比べて活動性が小さくなっていませんか?
- 昔と比べて頑固になっていませんか?
親の意思を確認する方法
家族に迷惑をかけない方法って何?
親のこれからの考え方を聴くことは、いい介護と思える関係を築くのに大切な事なのですが
日本の親世代は「子どもに迷惑をかけたくない」「自分たちで生活できなくなったら施設にでもいれてもらう」という人が少なくありません。
が!!しかし、実際の現場では、まったく子供に迷惑をかけないでいられる人は少ないです。
子どもに迷惑をかけない終末期は出来ないと思ってください。
生きている限り誰かに関わっているから人は生きていけるのだから、一番身近な家族に関わってもらわないことはできないのです。
家族に関わってもらうことを前提に、なるべく困らないようにしておくことは出来る
本当に子供に迷惑をかけない!と決めているのであれば元気なうちからしておかなければいけないことが沢山あります。
そのしておく沢山というのはエンディングノートを書いておく。。。
なんて甘いものではないですよ(笑)
終活という言葉を聞いたことがある人は9割いるのに対して、
そもそもそのエンディングノートを持っている人が60歳以上で約2割。
その中で書いたことがある人は6割。
終活意識全国調査
何をエンディングノートに書けばいいかわからないという方は是非体験型終末期ワークを受けてみてください。
そして興味がある人はマンダラエンディングノートを一緒に書いてみましょう。
関わる事をゼロにすることはできないけど、関わってくれる家族が困らないようにしておくことは出来ます。
その為の思考の整理(being)と行動の整理(doing)をしておく行動を日本全国全員しておきましょう。
介護の相談先はどこにある?
地域の介護リソースの活用法
地域のサポートは、介護の成功に欠かせません。
まず、地元の福祉事務所やコミュニティセンターで提供されているサービスやプログラムを調査しましょう。
わざわざ親御さんのお住いの自治体に行かなくても役所のホームページがあります。
その中で『老人の方へ』とか『高齢福祉サービス』などの分類のところに介護についてご相談窓口が記載されているはずなので、親御さんの住所近くの支援センターの場所を知っておきましょう。
例えば、私の母が住んでいた仙台の自治体HPで調べるとしたら、
地域包括支援センターの紹介パンフレットPDF
このような形で親の住まいの近くの支援状況を元気なうちに情報収集しておくといざという時に探すところから始めなくて済みます。
今の時代だからこそのオンライン活用情報収集
また、地域の介護者コミュニティに参加することで、情報交換や助言を得ることができます。こちらも今はオンラインの時代。コミュニティーグループもSNSやオンラインで行っているところが多いので探してみましょう。
地域の力を借りることで、介護の負担を軽減し、より質の高いケアを提供できるでしょう。
地域ごとに差がある介護に関するリソースですが、全く0の地域はまだないと思います。
(介護保険の財源が脆弱な日本。これから先はわかりませんよー)
ホームヘルパーサービスやデイケア、リハビリ施設など、豊富なリソースがあります。
- 親は介護を受ける準備は出来ていますか?
- 子どもは介護が何か分かっていますか?
- 「情報収集」と「話しあい」「伝えあい」は元気なうちから出来ることであり、その時その時で変わるものなので何度も繰り返しておくものです!!