アドラー心理学とは?
アドラー心理学はフロイト・ユングと並ぶ3大心理学者であるアルフレッド・アドラー(1870~1937)の考え方を元に発展していった心理学です。
アドラーはオーストリア出身の精神科医、精神分析、心理学者でのちに個人心理学を設立します。
世界で初めて児童相談所を開設して、臨床に役立つ使用の心理学を広めていきます。
勇気づけと共同体感覚
アドラーは、分割できない個人そのものをわかりやすく5つの理論にまとめました。
私たちは唯一無二の存在でありながら、社会という共同体と関わて生きています。個人が生きていくには全く人と関わらないで生きていくことが出来きません。だからこそ、共同体感覚を持っていることが人間は他者を仲間として感じることが出来、居場所をみつけ、安心感に包まれることが出きると考えます。
5つの理論をもとにわかりやすく、自分の行動や思考を分析して、生きづらくしている不便な考え方を一度テーブルに出して自己認識して、新し考え方にするとどのように変わることが出来るのかを考えていくそんな日常生活にとりいれやすい心理学となっています。
- 認知論・・・人はそれぞれの経験と解釈で物事を判断した価値観をもっている。
- 目的論・・・人の行動には必ず目的があり、その目的を達成するために行動している
- 全体論・・・人は分けることが出来ない唯一無二の存在である
- 対人関係論・・・人の全ての悩みは人間関係から発している
- 個人の主体性・・・自分の人生の主役は自分であり、人生の脚本家も他ならぬ自分自身である
勇気づけとは?
アドラー心理学では「勇気」を困難を乗り越える力と意味します。
人生における困難とはどんなことでしょうか?
例えば・・・
- 失恋
- 喧嘩
- 引っ越し
- 出産/子育て
- 受験/就職
- いじめ
- 結婚/離婚
- 病気/死別
- プレッシャー
誰にでも身近にある出来事ですね。
その一つ一つを人は知らぬうちに乗り越えてきています。
でも、その一つの困難につまづいてしまって乗り越え方がわからなくなった時に、
その人らしい困難を乗り越える力を思い出させてあげて乗り越えられるように応援することを
勇気づけといいます。
周りにいる人が勇気を挫いているときに勇気づけの態度で接することが出来るようになると、その人がその人らしく輝いて変化していく姿を見ることが出来ます。その変化はまた波紋のように周りの人の変化を促していくのです。
この勇気の連鎖こそ勇気づけがもたらす優しい世界となっていきます。
共同体感覚に溢れた優しい世界を広げていくのに欠かせない「勇気づけ」の使い手になるための一歩を踏み出しませんか?